目的
今後は耐用年数を超える管路や処理場・ポンプ場などが増大していくことから、AIやICT/IoT、ロボット等を活用した効率的な維持管理技術(調査診断技術)、実際に対策工事を推進するための老朽化対策技術(設計施工技術)に関する調査研究を行います。また、雨天時浸入水対策の推進に向けてより効率的で効果的な調査技術の調査研究を行います。
主な調査研究
雨天時浸入水の調査技術等に関する調査研究
近年、多発する豪雨等により、管きょ内への浸入水が急激に増加する現象が多数確認されており、下水処理施設の機能低下のみならず、マンホールからの溢水などの重大な問題を引き起こすことが懸念されています。この問題の解決には、効率的な発生源の特定が重要ですが、従来手法の小ブロックを対象とした詳細調査では、雨天時浸入水の影響期間内に調査することが困難であること等より、さらなる効果的・効率的な絞り込みが求められています。
下水道機構では、このような雨天時浸入水問題に対処するため、さらに小さな細ブロックの絞り込みが可能な調査技術について、共同研究を行っています。
AIやICT/IoT等を活用した下水道施設の調査に関する調査研究
今後、順次更新時期を迎える膨大な下水道施設の機能を、限られた財源の中で持続させていくには、点検・調査を行い、状態を把握したうえで、その状態に応じた適切な対応を行うことが重要です。その中の点検・調査について、効率的・効果的に実施する方法の一つとして、ICT活用がありますが、下水道施設への適用には多くの課題が残っています。
下水道機構では、下水道施設における点検・調査へのICTの活用効果を高めることを目的として、自主研究や共同研究を行っています。
その他
- 圧送管調査方法に関する共同研究
- 管きょ更生工法技術に関する共同研究
- 人孔更生工法要求性能検討
- 低コスト水位計オープンソース資料
など