2019年1月22日のはしわたし
企画部、今度は二戸市へ!
クイックプロジェクトで整備された下水道施設の取材に行ってきました!
二戸市は、水環境・生活環境改善の点から,浄法寺地区において下水道による集合処理の早期実施を目指し、国土交通省が平成19年度より創設した「下水道未普及解消クイックプロジェクト社会実験」のモデル市町村に応募し採択されました。下水道機構は、クイックプロジェクトで推奨されている新たな整備手法の導入検討や導入効果の検証などについて二戸市と共同研究を実施しました。
今回は、そのクイックプロジェクトにより整備された、工場製作型膜分離活性汚泥法の処理場及び、下水管きょの側溝配管と露出配管について、その後の状況を取材させていただきました。
詳しくは1月末発刊予定の“下水道機構情報”に掲載しますので、是非ご覧ください!
処理能力が日最大300m3の浄法寺浄化センター。コンパクトな施設を目指し、工場製作型膜分離活性汚泥法を採用しています。
スクリーンです。膜分離を採用しているため、目幅1mmの超細目スクリーンです。
洗浄工程中の中空糸膜。膜ろ過によりBODは0.7mg/ℓ、大腸菌は不検出で、安定して良質な水処理が行われています。今回、膜の洗浄を取材できるように、わざわざ段取りしてくださいました。
側溝配管の様子。側溝の中に配管していますが既製品のU形側溝を逆さにして下水管に被せて防護しています。
露出配管の様子。左下に少し見えているのが河川(安比川)で、その護岸の上に見える銀色のもの(赤丸)が露出配管された下水管です。寒冷地のため、塩ビ管に凍結防止の保温材が巻いてあります。道路より低い位置に家屋があるため、本管整備も宅内排水設備の改造費も安価にできることから採用されています。側溝配管、露出配管とも不具合なく供用しているとのことでした。クイックプロジェクトによって、建設に関する事業費が約20%ほど削減できたとのことでした。
取材にお伺いした二戸市役所の浄法寺総合支所。とても立派な建物でした。
二戸市のマンホール蓋です。二戸市の市境を形成する折爪岳は東北最大級といわれるヒメボタルの生息地だそうです。マンホール蓋にはそのヒメボタルが描かれています。
二戸市は国産生漆の約8割を生産する日本一の産地とのことで、浄法寺漆は二戸市の特産物となっています。写真は、漆の木を掻いて樹液を採取した後の状況です。
今回の取材で施設を案内していただいた二戸市の荒谷下水道課長様と工藤副主幹様。ご多忙にもかかわらずとてもご丁寧に案内していただきました。本当にありがとうございました!