降雨情報と実測水位に基づく管きょ内水位把握システムに関する技術資料
共同研究期間:平成29年6月~平成31年3月
共同研究者:熊本市,株式会社明電舎
【委員会における審議・指摘事項と回答・対応】
本共同研究について、各委員会における主な審議・指摘事項とその回答・対応を下記に整理する。
◆ストック活用型浸水対策等調査検討委員会における主な審議・指摘事項と回答・対応
年度 |
回数 |
開催日時 |
主な審議・指摘事項 |
回答・対応 |
H29 |
1 |
9月8日 |
予測システムで使用するインプット情報 |
マンホールアンテナ等の水位情報をリアルタイムに収集できる水位計を使用すること等、他の類似技術との違いや特徴を整理する。 |
目的と適用範囲 |
何haの排水区に対しいくつの水位計を付ける必要があるのか等、研究対象技術の目的と適用範囲を、技術資料を取りまとめるうえで明確化する。 |
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2 |
11月27日 |
予測精度の評価方法 |
本システムの予測精度の評価には、気象予測で用いられている精度評価基準等も参考とし、「見逃率」、「空振率」等による評価も検討する。 |
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システムの活用用途 |
本システムの用途を整理するとともに、用途に応じた水位計の設置場所についても合わせて整理する。 |
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3 |
2月21日 |
水平展開 |
実証エリア以外への水平展開を考え、広く適用できる予測式を検討する。 (排水面積が広いエリアにも対応できる予測式など) |
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水位予測の間隔 |
5分間隔で配信される高解像度降水ナウキャストの降雨予測データを基に水位の予測を行うシステムであり、予測も5分間隔となることを説明する。 |
◆雨水対策共同研究委員会における主な審議・指摘事項と回答・対応
年度 |
回数 |
開催日時 |
主な審議・指摘事項 |
回答・対応 |
H30 |
1 |
7月18日 |
予測精度の評価方法 |
モデル式評価のための予測精度評価に加えて、実際の活用用途を想定した場合に必要となる精度を考慮した評価方法についても検討する。 |
適用範囲 |
土木構造の影響により水位予測精度が低下する恐れのある地点は、予測事態は行えるため適用範囲外とはせず、地点選定時の留意事項として整理する。 |
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2 |
11月21日 |
モデル構築に必要な データ量と期間 |
水位予測モデル(統計モデル)の構築には、どのような性質のデータが、どの程度の量必要か、データ蓄積に必要な目安期間はどの程度か、を分かりやすく整理する。 |
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適用範囲 |
アラートに活用する場合は地表面への溢水を予測する必要があるが、水位予測を行うことが出来る最高水位が、地表面までか、満管までなのか、適用範囲を整理する。 |
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3 |
2月15日 |
技術資料のまとめ |
技術資料を使う人の理解のために、できるだけ丁寧な記述を心掛ける。 |
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システムの導入検討 (仕様の選定) |
性能面だけでなく、コスト面も意識した、仕様選定の考え方を記述する。 |
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予測精度の評価 (X-RAIN精度の影響) |
「モデル自体の予測精度」の評価と、「実際に活用することを想定したX-RAINの予測精度の影響も含めた実用性」の評価の、両方を分かりやすく記述する。 |
◆技術委員会における主な審議・指摘事項と回答・対応
年度 |
回数 |
開催日時 |
主な審議・指摘事項 |
回答・対応 |
H30 |
1 |
8月9日 |
類似技術との比較 (研究の目的) |
JIWETで過去に開発したリアルタイム流出解析を用いた水位予測システムとどう異なるのかを整理し、それぞれの目的、用途を明確化する。 |
活用用途 |
水位を予測したその結果をどのような目的に活用し、どのような効果があるのかということが分かるように、ケーススタディ等で例示する。 |
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2 |
12月12日 |
予測精度についての 解析と考察 |
予測先時間が長くなるとともに見逃率,空振率が上昇(予測精度が低下)する要因分析を行う。 |
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類似技術との比較 (研究の目的) |
技術資料をまとめる際は,本システムの優れた点、留意点の2つを理解頂けるよう,資料の冒頭でまとめて説明を行う。 |
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3 |
3月6日 |
システムの活用用途 |
技術資料の中で、本システムの「設置を推奨する場所」についても解説を行う。 |
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他都市への展開 (地形影響の反映) |
モデル式中のa1,a2等の係数(パラメータ)によってその地域の地形条件が表現されることが、分かるような解説を追加する。 |
◆パブリックコメント
【意見と回答】
特になしお問合せ先:研究第二部 | TEL:03-5228-6598 |